どうも、きゅうり男です。私、むかし猫と一緒に暮らしていたんです。もう8年以上前になります。その猫とは14年の月日を一緒に過ごしました。
冬は一緒のお布団で寝て、夏は足元の少し離れたところで寝ていて、寝返りうったら噛まれたりしたり。足の甲という肉の無いところ噛むので痛いのよ。
猫の名前はある君(オス、玉なし)
嗚呼、うちの子が一番可愛いわあ
8年前に慢性腎不全を患い、辛い闘病の末にお星さまになりました。澄み渡った青空の広がる初夏の朝、病に侵された体から解き放たれました。
彼が居なくなった部屋は寂しく、どんよりとした重くるしい静かな空間です。妻(当時は未入籍)とも会話が続かず、私も無理に明るくする気になれなかったのです。
やがて時間がその重い空気を少しずつ取り去っていきました。
ある君が居なくなってもしばらくは部屋の中に居てるような気がしていました。
ベッドの下から上に飛び乗ろうとしているような感じや、足元で寝ているような感じがしばらくしていました。まだ、この部屋に居てるんや。と思っていたのですが、いつの間にかその感覚もなくなったのです。
旅立ったか・・・。
虹の橋のたもとの楽園に。という話がありますが、ある君はさっさと虹の橋を渡った気がする。なんかもう転生している気がするの。
ある君が居なくなっても私の心の中にずっとある君は存在している。他の猫を見てもある君より大きいなぁとか、ある君みたいな尻尾やなぁ、ある君みたいな模様しているなぁとか、猫に対する基準はある君基準である。ケータイやパソコンの壁紙もある君の写真なので毎日顔を見ています。亡くなって8年の月日が過ぎたとは思えなかったりします。
今年の2月にお星さまになってしまったパチンコ屋さんの貯玉補償でサーキュレーターを貰いました。
小型なのにパワフル。左右の首振りだけでなく上下にも首振りします。
今までリビングで活躍していた扇風機からリビングの座を奪った新人です。
視界の端で白くて丸い物体が床の上に存在するとある君!?と思ってしまいます。居るはずないのにね。でも、なんだかある君を思わせるので私は心の中でサーキュレーターのことをある君と呼んでいたのです。
ところがですよ!ある日、キッチンに立っている妻がサーキュレーターを指差して
『ラブちゃんこっち向けて』
と言うのです。
へっ???ラヴちゃん???
勝手にサーキュレーターに名前つけておりました。なんでも小さくて白くて丸くて可愛らしいから『ラブちゃん』らしい。白くて可愛いのはある君やで!
なので、うちでは新入りのサーキュレーターを『ラブちゃん』と呼んでいます。私は心の中である君と呼んでいますけどね。