こないだね、釣りをしていたときに驚いたことがあったの。それをお調べしたお話。驚きと感動、そして歓喜な物語です。
嘘です。虫のお話なので嫌いな方は読んじゃだめよ。
釣りをしているときに踵を下ろしたら『グチュッ』って感触が!?足をどけるとフナムシさんが半潰れになっていた。・・・なんかスマン。わざとやないねん。
軽く謝って、餌にしたろと掴むと驚きの光景が!!
割れたお腹から小さなフナムシがわらわら出てくるー!!
まじか?卵やなくて子供産むんか?おぬし、哺乳類か?
なかなか衝撃的な光景だったのですよ。まあ、それでも針に刺して餌にしたのですけどね。(餌取りにボロボロにされただけでした)
で、気になって調べたのですよ。すると驚く生態が明らかに!
フナムシ
”体長は最大5cmほどで、等脚類の中でも大型である。体は上から押しつぶされたように平たく、多くの節にわかれ、7対の歩脚がある。頭部には長い触覚 と大きな複眼があり、尾部には2つに枝分かれした尾脚が1対ある。背中側の体色は鈍い光沢のある黒色で、淡黄色のまだら模様があるものや、褐色の広い縁取りがあるものなどがいる。また、夜は昼に比べて体色が淡く、褐色がかった色をしている。”byウキペディア
海辺でよく見かけるアレです。ワラジムシを大きくしたやつです。海の近くで色々なものを食べて生きています。釣り人が残した餌などを食べて綺麗にしてくれているいい子です。
昼間は捕まえようとしてもこちらの行動を読んで先手で逃げていきますが、夜になると手掴み出来るくらい反応が悪くなります。手掴みは勇気が要ります。
「節足動物門 甲殻綱 真軟甲亜綱 フクロエビ上目 等脚目 ワラジムシ亜目 フナムシ科 フナムシ属」
名前にムシと付いていますが、エビやカニの仲間に近いそうです。系統で近いのは「オオグソクムシ」や花壇や公園でお馴染みの「ダンゴムシ」になります。
エビやカニの仲間なら美味しいんじゃないの?オオグソクムシは美味しいというし。
ですが、美味しくないらしいです。
食性が雑食のせいか苦味と臭さがあるようで、総じてまずいの評価のようです。
で、お腹から子供のお話。
フナムシの分類の『フクロエビ上目』に属する特徴として「育児嚢」と呼ばれる卵を抱え込む袋のようなものを持っているそうです。フナムシの場合は「保育嚢」と呼ばれ、そこで孵化した後もしばらくはそこで育つそうです。その育児中のママさん踏んづけちゃったみたいです。
えっ!?じゃ、ダンゴムシも子供抱えている場合あるの?と思って調べたらダンゴムシさんも同じように育児嚢に子供を抱えるみたいです。足側の胸のあたりに育児嚢があって子育て中は育児嚢が邪魔で丸くなれないそうです。そのおかげで外敵に襲われる危険性がアップしているんだって。だめじゃん。
あと驚きだったのがエラ呼吸
いや、おぬし陸上で生活してるやん。と思うのですが「血管鰓(けっかんさい)」と呼ばれる足の付け根の内側にある器官で、空気中の酸素を足の付け根の水分に溶かしてエラ呼吸しているそうです。海の中じゃ必要な酸素濃度がないので溺れちゃうんだって。海の近くに住んでいるくせにねぇ。
水分がないとエラ呼吸出来なくなって死んじゃうので水の近くでないと駄目。しかも真水ではダメみたい。海水と同じ塩分濃度の水(ようは海水)でないとエラ呼吸出来ないんだって。海の近くにしか住めないじゃん!
え!?じゃ、ダンゴムシもエラ呼吸?
ダンゴムシは空気呼吸。足の付け根に擬気管と呼ばれる器官で空気中の酸素を体内に取り込んでいるそうです。海辺以外でも生きていけるよ!こうして進化して生息範囲を広げていくんだね。
踏んづけてしまったフナムシのおかげで生きていく上で役に立たない知識を得たわ。感謝。
まとめ
・フナムシやダンゴムシは卵を抱えて孵し、孵化後の幼体も抱えてる
・フナムシはエラ呼吸 海辺でしか生存できない
生き物って面白いね!